パウロの書いた書簡、新約聖書の中には13ありますけれども、その13の中の最後のもの。つまりパウロが死ぬ直前に書いた、絶筆となったのがこのテモテへの手紙の第二であります。パウロの遺言と言って良いと思います。その最後の手紙の中の最終章、それが4章であります。人が死ぬ前に言い残すこと。それは重いわけです。どうしてもこれだけは伝えておきたい。これだけはしっかりと心に刻んでもらいたい。これだけは忘れないでもらいたい。非常に重要なメッセージです。これをパウロは自らの後継者であり、我が子と呼んで愛してやまなかった若い牧師テモテに託すわけです。