ここにイエス・キリストの十字架刑の姿、そしてイエスが十字架上で語られた言葉や、その様子が記されてあったわけですけれども、特にイエスが十字架上で叫ばれた言葉の中で「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」46節に記録されているこの言葉は、多くの人に誤解されております。イエスは確かに聖人のような素晴らしい宗教家であったかもしれない。でもやっぱり所詮は人間であると。死ぬ間際になったらやっぱり死が怖くて、やっぱり恐れて絶望的になってこのように叫ばざるを得なかったに違いないと。ここにイエスの弱さを見る人もおります。やっぱり死を前にして人は無力であって、そして恐怖におののいて、いくら高尚な事を教えたとしても死の前には結局は誰もがうろたえてしまう。そのように誤解している人たちがおります。しかしこの「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」意味は「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか。」この叫びは実は旧約聖書の中の詩篇22篇1節の引用をイエスが為さったのです。ただの断末魔ではないのです。恐怖から出た叫びではないのです。(メッセージより抜粋)
関連記事
マルコ8章(自分を捨て、自分の十字架を負うことについて)
『それから、イエスは群衆を弟子たちといっしょに呼び寄せて、彼らに言われた。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分...