令和元年9月1日週報より

 イエス様は貧しい者のことを、「気の毒だ」と言われないで、「幸いだ」と言われました。なぜでしょう。「貧しい」とは、お金がないとか、財産がないとかということではないのです。それは「謙遜」のことなのです。その心に、誇りや傲慢を持っていない事です。しかし、人間は、自分の罪に気付かなければ、謙遜になれるものではありません。自分の罪に気付いて、誇りも、傲慢もなくした、貧しい心の中に、イエス様はお入りになるのです。罪があるだけで、神様に差し上げるものが何にも無いと気付いた人に、神様のほうから、イエス様を下さるのです。

 イエスは目を上げて弟子たちを見つめながら、話しだされた。「貧しい者は幸いです。神の国はあなたがたのものですから。」〔ルカ6章20節〕

 

〔金田福一著 霊想の糧より〕